日本の皆様こんにちは、そしてイランの皆様、サラーム(健康を祈る挨拶)。

津門一族の末裔、ツトユウスケが今回の記事を担当します。

前回、お聞かせいただいたギャッベの豆知識イランでのエピソードがすごく面白かったため引き続きギャッベ展の個展主、杉村さんへのインタビューをお届けします。

 

sugimuraicon1 「よろしくお願いしまーす!」

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「こちらこそお願いします!」

杉村さんがさわやか過ぎてイランの高原のイメージが浮かび上がってきましたが、僕の錯覚でしょう。

 

 

前回のおさらいも兼ね、ギャッベについて改めて

sugimuraicon1「聞かせてください!」

sugimuraicon2「ギャッベは、イランのファールス州、シーラズ地方に住むカシュガイ族が作り出す絨毯のことです」

sugimuraicon1「なるほど、普通の絨毯と比べて何が違うのですか?」

sugimuraicon2「カシュガイ族はザクロス山脈の過酷な環境の遊牧民であり、そこに生息する羊も一般的な羊とはことなり、毛は硬くて腰があり、また油分も多く含んでいるんです。その油分のおかげで汚れをはじきやすく、丈夫な毛により長年使っていただけるギャッベが出来るんです!」

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展示会にあった大きな写真パネル。 この白いのやら黒いのが、全部羊である。

 

sugimuraicon2「本来、カシュガイ族はギャッベを娘や息子の健やかな成長と幸福を祈り織っているんですよ。だから、ギャッベは身近なモノで普通にテント内でも使われています」

sugimuraicon1「その使っているギャッベを中古で買い取るってこともあるんですか?」

sugimuraicon2稀にですがありますよ

sugimuraicon1「それはギャッベ通にとっては逆に値打ちがあがりそうですね!」

 

 

イランについて

sugimuraicon1「僕はイランって、戦争のイメージがあるせいか治安の悪いイメージがあるんですけど大丈夫なんですか?」

sugimuraicon2「全然そんなことないですよ!むしろ、かなりの親日国です。現地の人は穏やかで優しいですし、旅人なら一度はイランに行けって言われるくらいです」

sugimuraicon1「え、ほんとですか!?それは誤解していました・・・不良に見られがちな男の子に告白されて、実際に付き合ってみると実はめちゃくちゃいい奴だった時の乙女の心境です」

sugimuraicon2「その例えはよく分かりませんが・・・・・・・後、夜は少し怖いです

夜は怖いんだ・・・。さらっと付け足したな。

夜になると怖くなるって、そこも男の子と一緒ですね!

 

 

 

 

 

カシュガイ族との交流

sugimuraicon2「この前はカシュガイ族のテントに一泊止めてもらったんですよ」

sugimuraicon1「おぉ、是非その話聞かせてください、食べ物とか独特の文化とかあれば特に!」

sugimuraicon2「食事は羊のケバブをいただきましたよ。私達が食べるとお腹を壊してしまうので生野菜などは食べれなかったですね」

sugimuraicon1「あぁ~それ昔読んだ本にも書いてました。水はミネラルウォーター以外飲んだらだめとか」

sugimuraicon2「そうですねぇ。彼らの住む地域は雨が年に1~2回しか降らないんで基本湧き水を飲んでるのですが、私たちに出してくれた水は茶色でした(笑)」

sugimuraicon1「それ、完全にOUTですね(笑)」

sugimuraicon2「ハハハ。後、チーズも作りましたよ

sugimuraicon1何ですと!!!

僕は、チーズのみのピザにカマンベールを丸ごとのせて食べるほど、チーズが好きなのでテンションが飛び跳ねます。(食べた後チーズの過剰摂取により大体お腹を壊します)08080

sugimuraicon2「ヤギの皮にミルクを入れて、こんな感じで揺すってあげるんですけどね。ヤギの皮に酵素があるんでチーズができるんですよ。世界最古のチーズの作り方ですよ!!

sugimuraicon1「まじっすか!それは是非食べてみたいです。美味しかったですか???」

sugimuraicon2お腹壊すんで食べてないです

sugimuraicon1・・・・・・・・・

 

 

 

残念すぎる!

 

 

 

sugimuraicon2「ヤギの皮は水の保管にも使われていて夏場、外がめちゃくちゃ暑くても皮で包まれた水は冷たいままなんですよ!」

sugimuraicon1天然の魔法瓶みたいなものですね!」

sugimuraicon2「まぁ私達は飲めませんけどね!」

お腹を・・・以下略。

 

 

子供たちのために学校を

会場のパンフレットによると杉村さんは現在、イランの首都テヘランに学校を建てるプロジェクトに協力しているそうです。

sugimuraicon2「先ほどイランの治安はかなりいいという話をしましたが、隣接国のアフガニスタンでは毎日テロが起きているんです。その国の子供たちが家族を残してイランに亡命してくるんです

sugimuraicon1「やはりそういった現実もあるんですね」

sugimuraicon2「何か出来ればなぁと考えましたね。イランに行った初めの頃は文房具を配っていましたが、とても全員にいきわたらせることもできず・・・・・。それで5年ほど前に同業者の方と、思い切って一緒に学校を建てないかという話になり作ろうと思ったわけです。900名の子供が勉強できる学校です!

sugimuraicon1「おぉ、900名!!マンモス学校じゃないですか。もう完成しているんですか?」

sugimuraicon2「先々月に開校することができました。彼らの識字率がとても低いのでまずはそれを何とかしてあげればと思います」

すげぇ。かっこよすぎる・・・。

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世界を旅してそこで困っている人を助ける。子供の頃からドラエ5の主人公みたいな旅人になりたい(ビアンカと結婚したい!)と思っている僕にとって、杉村さんの活動は理想的でした。

 

 

終わりに

sugimuraicon1「ありがとうございました。ギャッベに始まりカシュガイ族との交流、また学校建設の話など、香川で燻っている僕を刺激してくれる内容でした」

sugimuraicon2「いえ、こちらこそありがとうございました。記事楽しみにしてます。あ、後11月にはカシュガイ族の方々が観音寺に遊びに来られるのでよければそのときも来てください!

sugimuraicon1「本当ですか!!!是非お願いします!」

呼んで頂ければイランにだって行っちゃいますよ!

 

 

いやぁ、インタビュー面白かったです。久しぶりに真面目な記事を書けて個人的に大満足でした。

今回の記事で気になった方は「手作り家具とギャッベのお店 すぎむら」に足を運んでみてくださいね!

いつかさぬかるでお金をメチャンコ稼げるようになれば僕も買いに行ってみようと思います。

それではまた =w=ノシ

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会社情報

屋号 株式会社すぎむら
住所 〒768-0032 香川県観音寺市原町19-1
代表者  杉村高志
電話番号  0875-27-8874
営業時間  10:00~19:00
定休日  水曜日
URL  http://www.sugimura.info/
メールアドレス  sugimura@deluxe.ocn.ne.jp